瓦礫がれきの中なかたたずむ者ものは
誰だれもが黙だまって空そらを見上みあげている
哀かなしい色いろの雲くもが雨あめの訪おとずれを伝つたえ
やがて私わたしに降ふりそそぐ

目めの前まえでくり返かえす裏切うらぎりの答こたえ
深ふかく沈しずむ情景じょうけいに立たち尽つくす

信しんじている気持きもちが雨あめに流ながされそうで
思おもい出でに身みを移うつす
子供達こどもたちは気きにも止とめず雨あめを従したがえて
恐おそれず明日あしたを夢見ゆめみている

目めの前まえでくり返かえす裏切うらぎりの答こたえ
深ふかく沈しずむ情景じょうけいに立たち尽つくす

何なにも見みえない 重かさねた信実しんじつも
何なにも見みえない あなたが居いるのかさえ

―盲目もうもくなその想おもいは崩くずれて
空むなしく運命うんめいに刻きざみ付つける―

目めの前まえでくり返かえす裏切うらぎりの答こたえ
深ふかく沈しずむ情景じょうけいに立たち尽つくす

何なにも見みえない 重かさねた信実しんじつも
何なにも見みえない あなたが居いるのかさえ

何なにも見みえない……
途切とぎれた糸いとが何処どこか
涙あめに震ふるえながら手てさぐりで探さがしている

―盲目もうもくなその想おもいは崩くずれて
空むなしく運命うんめいに刻きざみ付つける―