空そらに一筋ひとすじ 空色そらいろの雨あめ
咲さき誇ほこる花はな 打うち付つけている
傍そばにあるもの 傍そばにあるほど
それはみえない みえにくいもの

足元あしもとにさえ 迷まよわぬ視線しせん
曇くもりない 瞳ひとみを今いま

そっと閉とじれば じっと眠ねむればいい
通とおり雨あめ 散ちりゆく 花はなびらにたとう

勇いさましい者ものの 勇いさましい姿すがた
咲さき誇ほこる花はな それに似にている
雨あめを降ふらそう 終おわりにしよう
全すべてに注そそぐ 雨あめを降ふらそう

染そまりだしたら 止とまらぬ心こころ
降ふり出だした 露あらわに今いま

そっと落おちれば じっと沁しみればいい
通とおり雨あめ 知しりゆく 花はなびらのように

そっと閉とじれば じっと眠ねむればいい
通とおり雨あめ 散ちりゆく 花はなびらにたとう