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水鏡みずかがみ うつ少女しょうじょ
ばしけないけど
水面みなも
しずんでれるなが
のようにからまり
わたしたちの意志いし

わかってる 出逢であえること
紅蛾べにが翅毟はねむし場処ばしょ
たがいをさらすための

ちが薄荷はっか少年しょうねん
いてもまだとどかない
いまはしろいシャツの喉元のどもと
あざみはなあざもなくすべちる
太陽たいよう粒子りゅうし

っている かれうのは
白昼はくちゅう蜥蜴潜とかげもぐって
ひとつにつながる精神たましい

人々ひとびと何故なぜ
アダムとイヴでいられるんだろう
楽園らくえんなんかすぐにえたのに
わたしわたしおな貴女あなただからあいする
うつくしいとえる
真実しんじつ言葉ことば
すこともできる

くちびるおさえながら
きてきたけど一人ひとり
つきもりさずかったのは
にごることのない
じりなどたない
しずくしたた

っていた むかうこと
まれるまえ分身ぶんしん
ぴたりとかさなる肉体にくたい

はじまりは何故なぜ
アダムとイヴの神話しんわなんだろう
おろかなつみかたるだけなのに
ぼくだれよりぼくきみこいする
なにひとつ無駄むだ未来みらいなど
もうこの世界せかい必要ひつようない

おとこおんな 永劫阿修羅えいごうあしゅら
理解りかいえることのない種族しゅぞく
そのあいはただみにくさか
この地上ちじょうとされるけが

アダムとイヴでいられないだろう
楽園らくえんなんか最初さいしょからないのに
わたしわたしおな貴女あなただからあいする
(ぼくだれよりぼくきみこいする)
なにひとつ無意味むいみ未来みらいなど
もうこの世界せかいにはまれない