蛙かえるが鳴なく道みち 蹴けりながら歩あるいた
自転車じてんしゃの音おと あなたは振ふり向むく
ゆるりと動うごいた 駐輪場ちゅうりんじょうの風かぜ
とたん屋根やねを夕立ゆうだちが叩たたき始はじめたね

大事だいじなものは言いわずに
心こころにしまい込こんでた
無口むくちなあなたが今いまもとても好すき

いきなり 雲くもが切きれて
空そらが晴はれて 虹にじが見みえた
あわてて あなたが瞳ひとみに
スケッチをした景色けしき
わたしにもおしえて

10年後じゅうねんごもあなた しあわせでいるよと
妹いもうとみたいな背中せなかにつぶやく

土手沿どてぞいに聞きこえるのは
仲間達なかまたちの笑わらう声こえ
出会であった全すべてがあの日ひでよかった

これから そこまで行ゆこう
走はしりながら 転ころがりながら
あわてて あなたが瞳ひとみに
スケッチをした景色けしき
わたしにもおしえて

いきなり 雲くもが切きれて
空そらが晴はれて 虹にじが見みえた
あわてて あなたが瞳ひとみに
スケッチをした景色けしき
わたしにもおしえて

今いまのわたしにも少すこしおしえて

おしえて