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よみがな
みずめんの かがやきを
なみえがき そっとらすよ
睡蓮すいれんじるころ
あま微睡まどろみに さそわれてく
あおぬまときまる
れた足音あしおと わたしいたの

そのひとみどり
みずめられた ふたつの硝子がらす
まれ ちてゆく
まるでのように つめたくから
なにもこわい ことはないわ
れた指先ゆびさき やさしくすべるの

からだがとお
ながされてゆくみたい
ニンフェアよ
つぼみはねむれない
なみつよくて

めても のこひび
これはせつなくあま悪夢あくむなの

沼地ぬまちけてゆく
午後ごご日溜ひだまりに
ニンフェアの
はないていたわ
ただひとつだけ
あかあか