どんなにあなたを
抱だきしめても
いつかはふたりが
離はなれる時ときがくる

迷子まいごのように
それがこわい

星ほしが音おとを
たてて堕おちる
秘ひそやかな
こんな夜よるは

誰だれも天使てんしに
なれないけど
心こころは空そらより
息いきづいているわ

ただひとつの
翳かげりもなく

あなたが目めを
閉とじたあとも
そばにいるわ
いつまでも

もうわたしが
帰かえる場所ばしょは
あなたしか
ないのだから

いつしか涙なみだは
悲かなしみよりも
愛あいするために
あふれてゆくでしょう

あなたを知しる
それまでより

わたしが目めを
閉とじるときは
ただこの手てを
握にぎってて

もうわたしが
帰かえる場所ばしょは
あなたしか
ないのだから

木々きぎのみどり
風かぜのかおり
わたしたちが
流ながれてく

時ときを越こえて
夢ゆめを越こえて
そばにいるわ
いつまでも