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ふく着替きがえて どこへこう
しにしまったかぎをつかんで
あせばむを なくさぬよう
にぎめていた

いても えないんだよ
みちびいてくれ 無能むのうひと
かえれば くらがりで
いつかのこえがして って

あさらいでる ひがしそら
すこうごけなくなった
いきらして ひがしそら
途切とぎれぬようまばたきこらえた

りつぶしても えないんだよ
知恵貸ちえかしてくれ 無能むのうひと
かえれば すぐそこに
いつかのぼくがいて

子守唄こもりうたをずっと みみおくへずっと
何度鍵なんどかぎをはずしても
気付きづけば また足枷あしかせ
はらうように ひかりへむけずっと...

いても えないんだよ
花開はなひらけ ひとつでも
どろまみれで
腐敗匂ふはいにおわして

いても えないんだよ
みちびいてくれ 無能むのうひと
きみのうせておくれ
いま けにくから
無能むのうひと