夕方丘ゆうがたおかに登のぼって 一番高いちばんたかいところに立たって ホントに沈しずむ夕日ゆうひを見送みおくって
君きみにもみせたくなって 無我夢中むがむちゅうで風かぜを切きって 間まに合あわず星見上ほしみあげたりして

偶然ぐうぜんばかりで成なり立たつ物語ものがたり 少すこしでも気きを抜ぬくな綱渡つなわたり
僕ぼくらは不純ふじゅんと矛盾むじゅんを両手りょうてにひた走はしる

君きみに告つげられる前まえから 僕ぼくは知しってた 「奇跡きせきはある」って
時々見ときどきみえなくなるけど 目めをつむってさ 深呼吸しんこきゅうでいける

あれから時間じかんは経たって 僕ぼくらは猫背ねこぜになって 人ひとの視線気しせんきにしては気取きどって
言いわれたことだけやって 結果けっかが出でるのを待まって どうかしてる自分じぶんに気付きづかずに

損得そんとくだけでは話はなしは先走さきばしり 何なにかと言いえばすぐに欲よくばかり
せっかく慣ならした道みちにまた雑草ざっそうが育そだつ

君きみが言いってくれなければ 僕ぼくが言いってた 「奇跡起きせきおこそう!」って
願ねがい事ごとと流ながれ星ぼしがあれば あとは モウソウ なんとかなるはずさ

不幸ふこうなんて気きがつきゃ 通とおり過すぎてたよ
泣なきたい時とき 笑わらってた方ほうが悲かなしいや

自分じぶんの気持きもちさえ見みて見みぬ素振そぶり 誰だれかの真似まねしてりゃまた空回からまわり
子供こどもの頃ころなら なんでも出来できちゃいそう あの感かんじでしょう!

君きみに告つげられる前まえから 僕ぼくは知しってた 「奇跡きせきはある」って
時々見ときどきみえなくなるときゃ メガネ掛かけてさ なにかに気きが付つける
ためらってる暇ひまはないよ 声こえに出ださなきゃ 「ひとつになろう!」って
素敵すてきな台詞ことばじゃなくても 気きにしないでさ 未来みらいの渦うずを 彷徨さまよい続つづけてく

朝方丘あさがたおかに登のぼって 一番高いちばんたかいところに立たって
いつもの奇跡きせきを眺ながめたっけ