イラ着つく気分きぶんで 夜よるの街まちへ出でた
誰だれでもいいから 傷きづつけたかった
擦すれ違ちがった時ときに奇麗きれいに見みえたおまえ
カベの薄うすい新宿しんじゅくのモーテル
上手うまく行いかない今日きょうを片付かたづけようと 安やすい愛あいでいい

絶望ぜつぼう 失望しつぼうその向むこうに
何なにがあるのだろう 見みえない
逃にげられないのは 分わかっている
こんな夜総よるすべてたたき壊こわしてやる

慣なれない手てつきで ルージュをひいてた
名前なまえも電話でんわも聞きけずに別わかれた

コインロッカー蹴飛けとばす音おとが響ひびく
夜明よあけ前まえの 路地裏ろじうらの隅すみで
最後さいごのマッチは湿しめって火ひが付つかない 無理むりに笑わらって

真夜中まよなか 明あけ方がたその向むこうに
何なにがあるのだろう 見みえない
傷きずつけた筈はずが 傷付きずついてる
嘲あざけりの姿すがた 鏡かがみの中なかにある

絶望ぜつぼう 失望しつぼうその向むこうに 何なにがあるのだろう 見みえない
逃にげられないのは分わかっている こんな夜総よるすべてたたき壊こわす

傷きずつけたはずが傷付きずついてる 嘲あざけりの姿すがた 鏡かがみの中なかにある