岩いわも砕くだく 張はり手てパワーだ
怪力無双かいりきむそう
風かぜが唸うなる 早はやい寄より身みさ
疾風怒涛しっぷうどとう
櫓やぐらの太鼓たいこが 心こころに響ひびけば
奴やつが花道はなみちを 一人歩ひとりあるき出だす
容赦ようしゃはしないぜ
息いきの根止ねとめるぜ
英雄えいゆうは 可愛気かわいげのないものさ

仁王立におうだちで 相手見据あいてみすえる
傍若無人ぼうじゃくぶじん
息いきも止とまる 強つよいひきつけ
金剛力こんごうりきさ
ハガネの躰からだに 気迫きはくがみなぎる
奴やつが土俵どひょうの上うえを突つき進すすむ
容赦ようしゃはしないぜ
待まったはなしだぜ
英雄えいゆうは 一瞬いっしゅんに燃もえるのさ

手てごわい敵てきでも 手助てだすけ無用むようさ
奴やつが赤房あかふさの下したで投なげを打うつ
容赦ようしゃはしないぜ
つっぱりとおすぜ
英雄えいゆうは 闘たたかいで名なを上あげる