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そらへとつづ糸杉いとすぎよりも
くらつちなか
わたしたちほう
てんっている

れてちる破片はへん
めながら

蜜蝋みつろうはだ かしくゆらせ
玻璃はりほね くだいて
このつつむものは
腐敗ふはいせぬたましい

はるかな古代むかしでも
らざる未來みらいでも
ずっと

くしたのはあおつばさ
太陽たいようたみあいされたあかし
此処ここにいるとつたえたくも
とどけたいのはだれ

見目麗みめうるわしくそしてみにく
まれついたけれど
わたしたちはけして
かみでなく

毒蛾どくが鱗粉りんぷん
おくられる葬列そうれつ

ひかりすじみちびくものは
信仰しんこう幻戯げんぎ
眼蓋まぶた世界せかいこそ
崩壊ほうかいせん現実げんじつ

ての泥濘ぬかるみから
いきかえすはあとすこ

さずかるのはくろつばさ
天使てんし悪魔あくま 抱擁ほうようしるし
もうひとつの鼓動こどうはいま
ほそ肢体からだやぶ

じてけて
夜明よあけより闇夜やみよより
破瓜はかなくて解体かいたい懐胎かいたい
再生さいせい

まれるのはしろつばさ
きしめるのが
かなうというのなら
其処そこくとつたえられる
っているのはなに

羽撃はばたくだけ
がるのは
こんなにも容易たやす

もっとたか
もうゆるされぬ落下らっか