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もしもいとしいもの
きずつけられ
くだけたほしのように
せたとしたら

ぼくはすべてを
ただこの
なみだいだけん
にぎつづけるだろう

どこかのくに
今日きょうあらそ
悪夢あくむよりあざやかな
かなしみのかげ
垣間見かいまみせる

あいすることとにくしみと
どちらがつよいのだろう
ひとはいつかそのふたつを
こころのなかかかえる

でもぼくたちはまだ
このせま世界せかいきるしかできない

もし見知みしらぬもの
たすけを
なにたぬゆび
べていたなら

ぼくひざをつく
ただその
ることしかできず
途方とほうにくれても

どこのくにでも
ちが言葉ことば
かえとなえるのは
おないのりと
わかっている

まことひかりかげとの
どちらにひそむのだろう
ひとだれおもてうら
わせながらごして

なぜぼくたちはまだ
あのあおそらしかることができない

あいすることとにくしみと
どちらがふかいのだろう
ひとはいつかそのふたつを
こころのなかかかえる

なぜぼくたちはまだ
このせま世界変せかいかえることができない

にくむこととゆるすことは
どちらがまさるのだろう
このよわこころはそのおもみに
えられるのか

だけどぼくはひとりでも
ひろ世界せかいして
きたい
くだろう