文字サイズ
よみがな
さようならもわないで よるのホームヘんだ
こんなちいさなまちきらいで 何処どっとおくへげたくて

ぶらのままでいいさと 格好かっこつけてはみたけれど
あれもこれもんで 結局捨けっきょくすてられなかった

とおざかるまちかりがえるたび 不安ふあんとも

どこまでもはしよるけて
ぼくだけをせた片道急行列車かたみちきゅうこうれっしゃ
もっととおくまで かえせないように
ゆがんだレールをはしって

いまさらさびしくなって まどそとながめても
そこにはなにもなかった こんなとおくへたんだな

ヘッドフォンからながれる 名曲めいきょくばれたあのナンバーも
なんのやくにもたねえ だけど何度なんどくちずさむ

ながれてく景色けしきなかで あのころぼくってた

こわくなってポケットをさぐった
かえりのチケットはどこだっけ
さがしたけど そうだはじめからってないことかってた

だれかがつくっためられたみち
もうすぐって自分じぶんあるくんだ
だからそれまでは臆病おくびょうぼくはこんでくれないか

どこまでもはしよるけて
ぼくだけをせた片道急行列車かたみちきゅうこうれっしゃ
もっととおくまで かえせないように
ゆがんだレールをはしって