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ひとつだけ ひとつだけねがいがかなうなら
古惚ふるぼけたアルバムのようにおも
どうか色褪いろあせないでと つよねがった

ともともあるごしたこのまち
明日あす朝私あさわたしはここから旅立たびだ
はじまりはいつだって一人ひとりでした

おさなころはいつも道草みちくさばかりしてたのに
あのころくらべてわたし臆病おくびょうになってた

夕暮ゆうぐれれがまちあかめて
影踏かげふかえわたしたちは 今日きょうわりをるのでした
それは綺麗きれいかなしいいろ

きたくて げたくて そんな過去かこでさえ
いつの大切たいせつおもわる
いまはただそうしんじてじた

出会であいのかずだけわかれがあるからこそきっと
ひとひとおもやさしくなれるのでしょう

どこまでもつづ坂道さかみち
のぼりきったらどんな景色けしきが そこにあるのかからないけど
たしかめながらわたしある

茜色あかねいろそらつづわたどり
意味いみもなくらばって 何処どこくの? なにさがして

夕暮ゆうぐれがまちあかめて
影踏かげふかえわたしたちは 今日きょうわりをるのでした
夕日ゆうひがそっと背中せなかすから

またうための約束やくそくをしよう
それを「さようなら」とひとぶのでしょう
だからもうわたしかずに 明日あすつづとびらたた