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よみがな
えかけた 蛍光灯けいこうとう
うつむいてあるくきみ
くたびれたアパートに
うし姿すがた

かたむいたトタン屋根やね
パタパタとおとたてる
きべそのわたしあたまでる

きみのあやまりの一言ひとこと
いたとき ハッとした
たとえば 10年後じゅうねんごにもし
2人ふたりがこのまま

たがいをうやまえず
気遣きづかえなくなるなら
うつくしいまま「過去かこ」にしたほうがいい

ときとしをとり
あこがれもうす
わかかりしころおも
すこしずつわすれる

そんなおとずれることに
おびふるえる
わたししずかに見据みすえ つぶやく

きみのまっすぐな一言ひとこと
いたときにづいた
こんなわたしをなだめてくれるのは
きみだけ

ながくない一生いっしょうなか
よろこびのきみ
はなれること それは
きていないとおなじこと

百年後ひゃくねんご、このにはいなくとも
たがいを おも
できた しあわせのあかし
あたらしいいのちなか宿やど