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さよならからはじめてみよう
さよならからいまきよう

あやまることを躊躇ためらった
ひとのせいにしておきたかった
づいたらいつしか
きみはいなくなってた

"いかけたところできっと
れることはできない"
きずつく必要ひつようはない
ならばこわしてしまえと

あたえられるものを上手うまつかめず
歴史れきしたどってならった
「どうしてこんなに脆弱ぜいじゃくなの」と
だれめられるの?

すがりたくていつのからか
もとめたのは かみのような
らせばそののひらは
薄汚うすよごれているとわかるのに

かすんでいたこのだれしもが
素通すどおりする「それ」をつかんで
なによりひとがすぐそばに
あることをよろこんだ

どうせいつかんでしまう
あとかたもなくなってしまう
…ってその時点じてんでもうすでに
かたちとらわれてる

理性りせい 倫理ろんり 混沌こんとん 欲望よくぼう 矛盾むじゅん
のぞ純潔じゅんけつ はんし、束縛そくばくなか
あらがうことに 意味いみいだしてしまった

なにもなくて 中身なかみから
"都合つごう"でえる この偽物うそ
ふりほどいて 自分じぶん身体からだ
やさしくきるにはおそいのか

まもるものやすのはこわかった
それでも事実じじつ、できていて
まもるものがある、ただそれだけで
きている価値かちだった