文字サイズ
よみがな
真夜中まよなか鬱病うつびょうひるわせて
だれもいない廃街はいがいあるいてゆく
つめたい草原そうげん少女しょうじょんでいる
だれかが快楽かいらくわれて
くるいたつみはなにかじりつく

のうミソのかげじゃ目模様めもよう
だまりがこお絶滅ぜつめつ予感よかん

亡命ぼうめいたくらわたどり国境こっきょうえたその瞬間しゅんかん
とされた血沫ちしぶき
世界せかいあかあめらせた
そんなにりないのなら
ころせるだけころしなよ

ポケットのなか空想くうそう今日きょう
ぼく迷路めいろさそ
一錠いちじょう頭痛薬ずつうやくでそれは
頭痛ずつう悪化あっかさせるようなこと
瓦礫がれきやま中無数なかむすうびて
空飛そらと胎児達たいじたちのヘソノオを
つかもうとしている つかもうとしている

真夜中まよなか鬱病うつびょうひるわせて
だれもいない廃街はいがいはしってゆく
黄色きいろ花園はなぞのおとこくび
しの不安ふあんられて
つきにぶらがる

あしれるまで
はらわたがちぎれるまで
心臓しんぞうまるまで
のうミソがろけるまで