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よみがな
ひかかがや海底かいていまれたまち
ぼくはそのなか唯々泳ただただおよぐだけのたま
流星りゅうせいさかな珊瑚さんご胞子ほうしざりあうそら
きみ唄声うたごえまち水流すいりゅうさかさまにえた
ただよなみなか 水流すいりゅうゆだねて
銀色反射ぎんいろはんしゃする 水殿すいでん永遠ずっと

海底かいてい火山噴火かざんふんかこくすべてのしゅらした
まちてたぼくはそのうたこえないほどとおくへ
あるこうりくうえ生存せいぞん進化しんか
わかれと殺戮さつりくかえ永遠ずっと

ぼくりくにのぼって数億年すうおくねんこく
水殿すいでんひびいたあのうたわすれた
そのまちきたことさえも
ぼくらはりくでのしゅ支配しはい賛感さんかん
ほかしゅやすことで世界せかいにした
にまみれた殺戮さつりく廃街はいがいきつけ
かみ」という幻想げんそうのもとにわら
かみ」という幻想げんそうのもとに

よみがえれ永遠とわ記憶きおく水殿すいでん
てたまち激流げきりゅうとあのうた
よみがえれ永遠とわ記憶きおく水殿すいでん
すべてをながして すべてをんだ

ぼくみみから大量たいりょうみずながんだ
しだいに細胞さいぼう隅々すみずみまで 脳内のうない隅々すみずみまでつつ
あのうた水音波すいおんぱようそのなか渦巻うずまいて
ぼく記憶きおく無限的むげんてき崩壊ほうかいさせる
ぼく一粒ひとつぶ水胞すいほうになり
ぼく一粒ひとつぶたまになる

この世界せかいわりをかざ一滴いってきなみだになる

ひかかがや海底かいていまれたまち
ぼくはそのなか唯々泳ただおよぐだけのたま