もうちょっとやんなくちゃ
こんなんじゃ駄目だめなのに
此所ここがきっと限界げんかいなんです あぁ…
挑戦者ちょうせんしゃと言いわれた頃ころは楽らくだった
いくつだって夢見ゆめみた 気軽きがるに

勇気ゆうきを出だせって言いわないで
とっくに頑張がんばっているよ
空気くうきが薄うすくなったようだ
出口でぐちも見みえない迷路めいろの中なかで

痛いたみのない星ほしへ連つれて行いってよ
目指めざす場所ばしょは此処ここじゃないのに
強つよく拳こぶし 握にぎりしめ この壁かべを叩たたき割わるの 今いま
もう抜ぬけ出だしたいの

恋愛れんあいじゃ心満こころみたしきれない
私わたしなんて欲張よくばりなんだ あぁ…
こうやって歳としとって いつか寂さみしくて
泡沫うたからって笑わらって 泣なくの?

輪廻りんねの先さきにあるものは 誰だれも見みられないから
空想くうそうより現実げんじつだって
思おもいの向むくまま 歩あるいたけれど

欲望よくぼうのない国くにへ連つれて行いってよ
苦くるしいのは欲ほしがるせいだと
弱よわく吐はいた息いきの微動びどうに気付きづいて 声こえを出だしてみた
ねえ、聞きこえてるなら 返事へんじしてよ
抜ぬけ出だせないから

見みえない壁かべが光ひかりを奪うばって支配しはいする
明あけぬ夜よるはないと解わかってるはずなのに…

別わかれのない場所ばしょへ連つれて行いってよ
溢あふれたとしても抱だきしめるから
ねえ、聞きいてて
透明とうめいなこの壁かべを 打うち破やぶる音おと
今いま もう壁かべなどないよって 笑わらいたいの
笑わらいたいの……