何なにかが蠢うごめくかのように
私あたしは語かたり始はじめよう
少すこしの幸福こうふくなんかより
官能的かんのうてきなものでありたい

止処とめどない展開てんかいが
偏光へんこうすることを望のぞむ
開ひらかれた表紙ひょうしの奥おくは
簡単かんたんにエデンを追おい越こす
何なにが待まっているのだろう
何なにが始はじまるのだろう
燃もえる皮膚ひふが騒ざわめいている

ヘイ ストーリーテラー
退屈たいくつにさせないで
劇的げきてきで 美うつくしくて
そんな明日あしたへ 導みちびいて
ヘイ ストーリーテラー
過激かげきに楽たのしみたいの
颯爽さっそうと連つれられて
不可思議ふかしぎな期待きたいで
次つぎの扉とびらが開ひらく

偶然ぐうぜんや運命うんめいが渦巻うずまく
私あたしは歩あるき始はじめよう
今いまはまだ小ちいさい裂さけ目めでも
気付きづけば全部ぜんぶを呑のみ込こむ

健全けんぜんで傷いたみもない
そんなふうにはなれなくて
開ひらかれたページの奥おくは
純白じゅんぱくのままここに在ある
進すすむべき方向ほうこうへと
選えらぶべき物事ものごとへと
見みえない力ちからが運はこんでゆく

ヘイ ストーリーテラー
迷まよわせたりしないで
神聖しんせいで 潔いさぎよくて
そんな未来みらいへ導みちびいて
ヘイ ストーリーテラー
予想よそうを裏切うらぎりたいの
颯爽さっそうと連つれられて
不可思議ふかしぎな期待きたいで
次つぎの扉とびらが開ひらく

どんな物語ものがたりが
繰くり広ひろげられるのかを
快感かいかんに変かえて行ゆける
受うけ入いれるその先さきは
誰だれも知しらない
続つづきが無なくて震ふるえてしまう

ヘイ ストーリーテラー
退屈たいくつにさせないで
劇的げきてきで 美うつくしくて
そんな明日あしたへ 導みちびいて
ヘイ ストーリーテラー
過激かげきに楽たのしみたいの
颯爽さっそうと連つれられて
不可思議ふかしぎな期待きたいで
次つぎの扉とびらが開ひらく