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かたみねむにえ少女しょうじょ
深紅しんく漆黒しっこくかみ
つみまとそう手首てくび
んだとげあと

だれもが皆贄みなにえなげ
彼女かのじょいたむけれど
その空虚くうきょひとみおく
少女しょうじょはただていた

あさましく(いたましく)このせいけしもの

なみだあふれるのは
わたしためじゃなくて
こわくておびえてるの
される原初げんしょこえ

何故独なぜひとりで虚無きょむかえ
きざ言葉ことばいまま
まれちたそのがねから
ヒトは終焉おわりをめざして

ホントウニキテイタイノ
ホントウハンデミタイノ
キナガラニをノゾムノ
ニムカッテキルノ

なにのぞなにもと
浅薄せんぱく意味いみ見出みいだして
小賢こざかしいその執着しゅうちゃく
への恐怖きょうふさそ

くるおしく(まわしく)このせいけしモノ

あわれみこそ偽善ぎぜん
綺麗きれいだますけれど
ホントはづいているの
くすぶ原初げんしょやみ

何故なぜそのうつこと
寂滅じゃくめつおそれるのか
きるモノに終焉おわりなんて
きたモノになどいのに

あさましく イエいたましく
くるおしく イエまわしく

からだまして
記憶きおくまして
わたしれてくの
輪廻りんねとき

きてるのかのこりなのか
れさえも意味いみたず
目覚めざさき世界せかい
暗闇くらやみ静寂しじまがあるだけ