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しずかなくもをふちどった
ひかり夜空差よぞらさしてゆく
ちいさな傷跡隠きずあとかくしたら
ぼくなかよわさがこぼれた

つぶって
ばして
とどかぬきみ心触こころふれたら

何故切なぜせつないむねさけびが
今僕いまぼく中溢なかあふれてくる
ああきみ出逢であったすべてがいま
あわになってうみそこ
えてしまうまえ

かがみうつった孤独こどく
こわしてつばさえてゆく
あたたかなぬくもりかんじてた
昨日きのうまぼろしゆめになる

防波堤ぼうはてい
きみはひとり
涙隠なみだかくしてほし見上みあげた

何故季節なぜきせつぼくらをのこして
ってしまうのかな
今降いまふはじめたあめがそっと
ぼくむねきみれていった
真冬まふゆそらなか