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よみがな
雨音落あまねおちてゆく
よる街静まちしずかに
絹糸きぬいとのように
はかなきみゆめ

あの欠片かけらあつめて
はしったつち足跡あしあと

夜露よつゆりぼくらの
足下濡あしもとぬらしてく
こうの月影つきかげ
ひといきらす

千切ちぎれた時間じかん隙間すきま
としてしまったわけ

水芭蕉みずばしょうのように
キラリうつきみ
ほこたか
はなのように
うつしくかお
あおしまそら
ガラスいろまりゆき
こわされてゆく
かぜてに
ぼくつける

本物ほんものみたいな
うそだまされてく
なにわぬまま
えた面影おもかげ

たかたかかんだ
コバルトの鳥見とりみつける

水芭蕉みずばしょうのように
キラリうつきみ
ほこたか
はなのように
うつくしくかお
あおしまそら
ガラスいろまりゆき
こわされてゆく
かぜなか
きみつける