今木立並いまこだちならぶ道みちをひとり
ぼんやりと歩あるいて行いく
吹ふき抜ぬけてく木枯こがらしが
秋あきの空そらへとのびた
傷きずついたって時ときが経たてば
やがて消きえていつの日ひにか
同おなじ花はなを又またもう一度いちど
咲さかせられるのだろう
懐なつかしい草くさの匂におい 街まちの色いろ 笑わらい声ごえ
澄すんだ空そらに浮うかぶ丸まるい雲くも
いつだってほら
ここへ帰かえっておいでよ
今君待いまきみまつ風かぜに吹ふかれ
ずっとずっと変かわらない場所ばしょ
僕達ぼくたちを迎むかえている

日溜ひだまりの中なかで見みつけたのは
いつか君きみが無なくしたもの
振ふり返かえればどんな時ときも
隣となりに居いてくれたね
裸足はだしで感かんじて生いきていること
大地だいちの上走うえはしってみる
大事だいじな気持きもち決けっして決けっして
見失みうしなわないでね
流ながれる人ひとの波紛なみまぎれていく
臆病おくびょうな君きみの姿すがたずっと眺ながめていた
街路樹がいろじゅがほら染そまりはじめたら
今君いまきみの心こころにも新あたらしい
光ひかりが差さし込こんでいく
もう迷まよわない心こころになる

やがて時ときが過すぎて
子供達こどもたちが又同またおんなじ風かぜに吹ふかれ
この青空あおぞらぼんやりと
眺ながめたりするのかな
ずっと変かわらない景色けしきはそう
僕達ぼくたちの宝物たからもの
ずっとずっと守まもっていく
まだ見みぬ君きみの為ために
そしていつだってほら
ここへ帰かえっておいでよ
今君待いまきみまつ風かぜに吹ふかれ
ずっとずっと変かわらない場所ばしょ
ここにあるから