咲さいて儚はかない 露草つゆくさに
そっと重かさねる 面影おもかげよ
あの日二人ひふたりで 見上みあげた星ほしも
今いまは一人ひとりの 夜よるの空そら…
潤うるむ瞳ひとみが せつなく浮うかぶ
涙なみだに濡ぬれる 我わが心こころ

ままにならない 人ひとの世よに
散ちるも運命さだめか 恋こいの花はな
あの日寄ひより添そい 歩あるいた小径こみち
今いまは一人ひとりの はぐれ径みち…
触ふれた肩先かたさき あのぬくもりが
この手ての中なかに まだ残のこる

君きみの幸しあわせ 願ねがうたび
揺ゆれる心こころの 寂さびしさよ
あの日二人ひふたりで 歌うたった歌うたも
今いまは一人ひとりの 胸むねに抱だく…
呼よべど届とどかぬ せつなさつらさ
夜風よかぜに託たくす 我わが心こころ