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よみがな
うれびたまま からいた
ながかみはまだ だれかのいろ

ゆめからめて まぼろしからめて
わたしはいつから
ゆらゆらとれて つるばしていた
どこかへ

むほど だれかをあいしていたの
千切ちぎられた
わたしからだごと らしていった
ふたた芽吹めぶく そのまで

何度目覚なんどめざめても かなしいあさ
これがたしかに わたしいま

きしめてるように 首絞くびしめているように
だれかの面影おもかげ ゆらゆらとかべ
きずふさがずに のこした

むほど だれかをあいしていたの
はらわれた
おもうことさえ ゆるしてくれない
ふたた宿やどれる そのときまで

むほど あなたをあいしていたの
千切ちぎられたこころ
わたしからだごと うばっていった
ふたた芽吹めぶく そのまで

ふたた芽吹めぶく そのまで