思おもい出では涙色なみだいろ 愛いとしい人ひとにそっと
そっと気持きもちを寄よせた

心こころまで染しみてゆく 悲恋ひれんの夏なつ
じっと じっと浜辺はまべに佇たたずむ

波なみは風かぜを越こえたけど 月つきは俺おれを見みてるけど
ラジオは空そらを飛とぶけど 砂すなは君きみを溶とかすけど
今夜こんやは泣なかない

木漏こもれ日びに照てらされた 君きみの脚あしが
遠とおくへ 遠とおくへ逃にげてゆく

どこまでも続つづく空そら 積乱雲せきらんうんで
君きみが見みえない 影かげも見みえない

波なみは風かぜを越こえたけど 夕陽ゆうひは背中押せなかおすけど
前まえに進すすむ道標みちしるべは わざと君きみをそらすけど
今夜こんやは泣なかない

波なみは風かぜを越こえたけど 月つきは俺おれを見みてるけど
ラジオは空そらを飛とぶけど 砂すなは君きみを溶とかすけど

波なみは風かぜを越こえたけど 夕陽ゆうひは背中押せなかおすけど
前まえに進すすむ道標みちしるべは わざと君きみをそらすけど
今夜こんやは泣なかない