君きみが好すきだった白しろい季節きせつが今年ことしも街まちに降ふり注そそいだ
いつもふたりで歩あるいた道みちに僕ぼくの足跡あしあとだけが残のこる

無なくした時ときに気付きづくあの温ぬくもり
振ふり返かえるその先さきに君きみが見みつからない 君きみがいない

悲かなしくて 苦くるしくて 心こころが痛いたいよ
切せつなくて 冷つめたい雪ゆきの中なか…

繋つないだ指ゆびを握にぎり返かえせば それだけで笑顔えがおになれたね

淡あわいふたりの街まちも雪ゆきが白しろく奇麗きれいに埋うめてゆくよ
思おもい出でも全すべて消けし去さるように…

届とどかない 帰かえれない あの日ひの面影おもかげ
凍いてついて 傷きずに突つき剌ささる ずっと…
悲かなしくて 苦くるしくて 心こころが痛いたいよ
切せつなくて 冷つめたい雪ゆきの中なか…

悲かなしくて 苦くるしくて 心こころが痛いたいよ
切せつなくて 冷つめたい雪ゆきの中なか
…まだ 愛いとしくて 逢あいたくて 溢あふれる思おもい出で
凍いてついて 僕ぼくに降ふり積つもる
悔くやしいほどに奇麗きれいで…