晴はれの舞台ぶたい 役者やくしゃもそろって
太鼓叩たいこたたいて 笛吹ふえふきゃ ハァ

待まちに待まった今宵こよいは そう
誰だれも彼かれも 胸踊むねおどる
ここに集つどえ 兵つわものよ
決戦けっせんは近ちかい

きつく髪かみを結むすんで さあ
急いそごう 足取あしどりも軽かるく
てんてけてん 祭まつりばやしが
高鳴たかなる胸打むねうつ

いつもの見慣みなれた 景色けしきさえ煌きらびやかに
からから 風車かざぐるま 陽炎かげろう 影法師かげぼうし

始はじめようか お手並てなみ拝見はいけん
新参者しんざんものにゃ 厳きびしいかい
一いちか八ばちか 目指めざすは勝利しょうりのみ
流ながれる汗あせそのまま

どこからでも かかってきなさい
情なさけ容赦ようしゃしないよ
先手必勝せんてひっしょう ためらう暇ひまなどない
勝かっても負まけても恨うらみっこなしだよ いざ勝負しょうぶ!

見みせてやろう 力ちからの差さ
鍛きたえ上あげた 腕うでが鳴なる
油断ゆだんするな 兵つわものよ
味方みかたは自分じぶんだけ

人波ひとなみに飛とび込こんで ああ
浮うき足立あしだつ この気持きもち
たんたん手拍子足拍子てびょうしあしびょうし
調子ちょうしに乗のり踊おどろう

いつしか川かわのほとり 一人ひとりたたずむ時とき
さらさら せせらぎ 流離さすらう 蝉時雨せみしぐれ

力ちからの限かぎり 命燃いのちもやして
花はなと散ちるのもいいねえ
のるかそるか 勝負しょうぶは時ときの運うん
掛かけてみましょか この一手いって

隙すきを見みせたら ここぞとばかり
迷まよわずに 飛とび込こんで
百戦錬磨ひゃくせんれんま こんなことってある!?
煮にても焼やいても食くえない奴やつらさ あんた方がた

夏なつの気配漂けはいただよう 田舎道いなかみち
汗あせばむ首筋くびすじ 夕涼ゆうすずみ
何気なにげない日々ひび めぐる 走馬灯そうまとう
忘わすれないよ この気持きもち 戦たたかいは続つづく

始はじめようか お手並てなみ拝見はいけん
新参者しんざんものにゃ 厳きびしいかい
のるかそるか 勝負しょうぶは時ときの運うん
掛かけてみましょか この一手いって

心こころの限かぎり 体燃からだもやして
花はなと散ちる 女おんなだねえ
形勢逆転けいせいぎゃくてん 侮あなどるなよ
これが世よの常人つねひとの常つね
勝かてば天国負てんごくまければ地獄じごく 勝負しょうぶあり!