その昔むかし 僕ぼくは遠とおくから君きみを見みていた
言葉ことばかわす事こともなく ただ 憧あこがれのように…

いつの日ひか 僕ぼくは恋こいをした 淡あわくかすんだ
蜃気楼しんきろうの中なかの オアシスに 辿たどり着つくような 夢ゆめの中なか

深夜しんやの街まちがまるで映画えいがのセット 叶かなわぬ恋こいと知しっていても
深夜しんやの街まちが眠ねむりについても きっと 息いきをすることすら忘わすれて
君きみに恋こいしてる…

滅ほろびゆく 時代じだいの中なかで 君きみだけ見みている
君きみの 僕ぼくの 記憶きおくの中なか しまい込こみたい 大切たいせつに

深夜しんやの街まちがまるで映画えいがのセット 叶かなわぬ恋こいと知しっていても
深夜しんやの街まちが眠ねむりについても きっと この胸むねの高鳴たかなりだけが
生いきている証あかし

風かぜは止やみ 音おともなく 街中まちじゅうが 凍こごえて見みえた僕ぼくだけど…

深夜しんやの街まちがまるで映画えいがのセット 叶かなわぬ恋こいと知しっていても
深夜しんやの街まちが眠ねむりについても きっと 息いきをすることすら忘わすれて
君きみに恋こいしてる… ずっと恋こいしてる…