遠とおい昔むかし ふた月前つきまえの夏なつの日ひに
坂道さかみちを 滑すべり降おりてく二人乗ふたりのり
ずっとふざけたままで

手てを離はなしても 一人ひとりで上手じょうずに乗のれてた
いつのまにか 一人ひとりで上手じょうずに乗のれてた

髪かみを切きりすぎた君きみは 僕ぼくに八やつ当あたり
今いまは思おもい出での中なかで しかめつらしてるよ
膝ひざをすりむいて泣ないた 振ふりをして逃にげた
とても暑過あつすぎた夏なつの 君きみは自転車泥棒じてんしゃどろぼう

白しろい帽子ぼうし 陽炎かげろうの中なかで揺ゆれてる
いつのまにか 彼女かのじょは大人おとなになってた

本気ほんきで追おいかけたけど 僕ぼくは置おいてけぼりさ
お気きに入いりの自転車じてんしゃは そのまま君きみのもの

髪かみを切きりすぎた君きみは 僕ぼくに八やつ当あたり
今いまは思おもい出での中なかで しかめつらしてる しかめつらしてるよ
膝ひざをすりむいて泣ないた 振ふりをして逃にげた
とても暑過あつすぎた夏なつの 君きみは自転車泥棒じてんしゃどろぼう