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むねいたみと しぼなみだ
いまぼくあらながして
さよならのわりに せたきみひとみ
最後さいご言葉ことばさがしていた

うつむきみ横顔よこがおなさけないくらい かじかんだを そっとてて
つたえきれないコトノハが とお潮騒しおさいけるかぜされてく

不意ふいせる その笑顔えがお身動みうご出来できないまま
やけにつよいたのは わかれをちかくにかんじていたから

むねいたみと しぼなみだ
いまぼくあらながして
さよならのわりに せたきみひとみ
最後さいご言葉ことばさがしていた

どんなにこえからしたって どんなにうでばしてみたって もうとどかなくて
水面みなもただよ小舟こぶねみたいに ふたつにれた いのち破片はへんおきおきへと

なにもかもを しがってた った昨日きのうさえも
あの日交ひかわした約束やくそく どれひとつ まだたせずにいるけど

かさなりたびはなれてゆくほど
しぼんでく ぼくこころ
ひらききったまんまの 傷口きずぐちさらして
したたあかぬぐえずにいた

かすかにふるえる たよりない鼓動こどう
せてはかえなみよう

むねいたみも しぼなみだ
またきみおもすけど
さよならのわりに くちづけをのこして
見失うしなうばかりの ぼくひとみ
ちがこたえを さがしていた