文字サイズ
よみがな
ぼくはまるでかごなかとり いつもだれかのてのひらおど
はるとおそらゆめえがいて あたえられるものなかもがいて
ことなどあきらめた かぎられた景色けしきにもれた
つながれたくさりよう明日あしたおもさですべわすれてしまいそう
その時強ときつよかぜいた かぜえない殻破からやぶいた
ずっとおもってた なにちがうと ぼくそら何処どっかにあると
景色けしきなにわっていないのにぼくだけがわっていた
それはほんの一瞬いっしゅん こころかぜこえいた

だれためうそをついているの?」

ぼく羽根はねになって あのそらぼくそばにあった
このまちそらでさえ 何処どこまでもつづいてることったんだ

そのかぜぼくして ぼくはそれにいつこうとして
かごよう部屋へやした 必死ひっし両手りょうてうごかした
一日いちにちがとてもみじかくて まちおもうよりちいさくて
もしかしたら ぼくってたんだ 窮屈きゅうくつ日々ひび自分じぶんえらんだ
なにこわがっていたんだろう?なににこだわっていたんだろう?
何処どこたってぼくしばってるものなどひとつもいのにさ
だれかの所為せいにしてみても結局自分けっきょくじぶん自分じぶん最後さいごには
何時いつかのかぜいついたらきっとこうこたえるよ

ぼくぼくいまきているよ」

ぼく羽根はねになって このそらつかんではなさなかった
じた見開みひらいて 見下みおろせば世界せかいはちっぽけなもんだった

ぼくぼくいまきているよ、きてくよ」

ぼく羽根はねになった どのそらぼくそばにあった
なにえて 何処どこまでもんでけるとおもったんだ