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それはつきにはじめて人類じんるいがおりたなつ
ははをはなしながら ひとりあるきはじめた

コンクリートのつめたさ 背中せなかにしみてくる
なぐさめのどんなうたこころをうずめられない

真夜中まよなかのニュース あぶらにまみれた
水鳥みずどりれがぼうとしてた 20代はたちなかば

あなたと出逢であい あなたのそばで あなたをみつめて
あなたとあいしあい あなたとおな未来みらいをみてた

一面いちめん いたはなびら さらさらといおちる
かなしみさそうようにあめ舗道ほどうぬらしてた

「ずっと一緒いっしょだよ」ってちかったときめき
あのころのふたり 贅沢ぜいたくときながれた

いくつもの場面ばめん とおぎても きだった だから
別々べつべついたみ かかえてあるくふたりがいる

軌道きどうをはずれた惑星わくせいのようにさまよっている
不完全ふかんぜんなあなたと不完全ふかんぜんわたし

いくつものよる きずつけあったりもとめあったり
ふたり ひたすらに こころ もやしつづけ

あなたのために なにてても しくはなかった
あののあこがれも 自由じゆう友達ともだち

あなたと出逢であい あなたのそばで あなたをみつめて
あなたとあいしあい あなたときてきた