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まえきなはなつき庭咲にわさいた
むかえの蝙蝠馬車こうもりばしゃっておくれ

父様とうさま はたらいてぎゆく一日いちにち
つかれきったほほ似合にあうドレスはない

水晶すいしょうゆびきずだらけにして
魔法まほうくしたか あわれなるむすめ

めたのはこのわたし
だれ言葉ことばかず
一度いちどこいため
あのひとをってきた

みにく人間にんげんらの
場処ばしょなにがある

まずしくもむねつつまれた
こころというものはとてもあたたかい

まえしがっていた彗星すいせいのローブを
夜会やかいのためにつくった さあておくれ

きらめく宮殿きゅうでんゆきかんむり
恋人こいびと綺麗きれいほどかがやかない

おろかなるわが王女おうじょ
我々われわれ仕来しきたりを
やぶるわけにはゆかぬ
おまえはもうもどれない

ではかくしたはね
どうぞもいでください

光舞ひかりまそらわす
けものようってきるというのか

ゆるされはしないでしょう
うつくしいすべてを
最初さいしょ最後さいごこい
あのひとだけしんじた

それでもとき狭間はざま
どうしようもないほどに
いまとお日々ひびおも
なみだというものはいたくてかなしい