顧かえりみる雪景色ゆきげしき 涙なみださえ凍こおりそうな
お月様つきさま 私わたしを照てらしてください
白しろい世界せかいに埋うもれぬように
舞まい上あがる

銀色ぎんいろの雪ゆきよ どこまで
恋こいの痛いたみを運はこんでくれるの
今いまの私わたしではどこへも行ゆけはしないから
お願ねがいよ

余あまりある日曜日にちようび
カーテンの隙間すきまから
お月様つきさま 私わたしを見みないで下ください
今日きょうは静しずかな深ふかい夜よるに
墜おちそうで

輝かがやく世界せかいよ どうして
あの人ひとをまた思おもい出ださせるの
わかっているのにどうして
懐なつかしいぬくもり

目めを閉とじる

長ながい冬ふゆが過すぎたら
冷ひえた胸むねはとけるの?

銀色ぎんいろの雪ゆきよ どうして
胸むねの奥おくへ降ふり積つもらないの
何故なぜか止とまらない悲かなしみ 白しろく染そまるなら
消きえるまで

輝かがやく世界せかいよ どこまで
あの人ひとをまた思おもい出ださせるの
わかっているのにどこへも
行ゆけはしないから
お願ねがいよ