雨降あめふりの夜よるは忘わすれてた思おもいが
胸むねを叩たたく 君きみは今頃何いまごろなにをしているの?
私わたしはまだ夏なつを楽たのしみたかったのに
秋風あきかぜが新あたらしい季節運きせつはこび君きみはもういない

抱だき合あったまま同おなじ朝あさを
迎むかえたの頃ころは
ずっと 幸しあわせな時間じかんが
続つづくと疑うたがいもしなかった

振ふり向むく癖くせは別わかれたあの日ひから
古ふるいフィルムのようなモノクロの街まち
帰かえる場所ばしょがあると言いい出だせなかった君きみを
なじった 私わたしを許ゆるさないで

ピアノを弾ひくように時ときに優やさしく
時ときに強つよく 響ひびき合あった許ゆるされない恋こい
一度いちども一緒いっしょに写真撮しゃしんとってくれなかった
理由りゆうは誰だれへの思おもいやり? 答こたえなんて欲ほしくない

君きみが探さがしていた時計とけいが
ふいに見みつかった
今いまさら返かえすすべもなく
現実げんじつを刻きざむ音おとが悲かなしい

手てと手てをつないで歩あるいた浜辺はまべ
はしゃいだ 笑顔忘えがおわすれられない
何なんにも知しらずに君きみを待まつその女性ひとを
うらやんだ 私わたしを許ゆるさないで

遠とおく都会とかいへと戻もどってしまった君きみ
ひとつになれない 束つかの間まの幻まぼろしと
わかってしまった時ときに 出逢であったことさえも
悔くやんだ 私わたしを許ゆるさないで

悔くやんだ 私わたしを許ゆるさないで.......