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しのぶの乱みだれ限かぎり知しられず
雪月花せつげつかの時とき 君きみを憶おもう
捕とらわれた視線しせんが外はずせない
妖艶ようえんな姿すがたで 扇子片手せんすかたてに
篭かごの中なかの鳥とりは いついつ出会であう?
人ひとを寝沈ねしずめ 満月まんげつの夜よるに
「逢あえなくて退屈たいくつな長雨ながあめの夜よるは 物思ものおもいにあふれ 涙なみだの河かわは袖そでばかりぬれて 違たがう方法ほうほうもありません」
おもひつゝぬればや 人ひとのみえつらん ゆめとしりせばさめざらましを
君きみやこし我われやゆきけむ おもほえず
夢ゆめかうつつか寝ねてか覚さめてか
行いきはよいよい帰かえりは怖こわい 通とおりゃんせ 通とおりゃんせ
もう戻もどれぬ 咲さき乱みだれて
「浅あさいからこそ袖そでは濡ぬれるのでしょう 涙なみだの河かわで身みまで流ながれたと もし聞きいたら あなたを頼たよりにしましょう」
たれゆゑに 乱みだれ染そめにし我われならなくかきくらす心こころの闇やみにまどひにき
あなたの心こころに辿たどり着つく道みちが欲ほしい 誰だれにも知しられぬように 心こころの奥おくまで見みられるように
二人ふたりが結むすばれぬ運命さだめなら 紅くれないの水みずへ沈しずみたい
この世界せかいへ居いても あなたが居いないのなら意味いみがない
雪月花せつげつかの刻とき あなたと結むすばれ 永遠えいえんに続つづく契ちぎりを交かわす
わするなよ ほどは 雲くもゐになりぬとも
そらゆく月つきのめぐりあふまで
雪月花せつげつかの時とき 君きみを憶おもう
捕とらわれた視線しせんが外はずせない
妖艶ようえんな姿すがたで 扇子片手せんすかたてに
篭かごの中なかの鳥とりは いついつ出会であう?
人ひとを寝沈ねしずめ 満月まんげつの夜よるに
「逢あえなくて退屈たいくつな長雨ながあめの夜よるは 物思ものおもいにあふれ 涙なみだの河かわは袖そでばかりぬれて 違たがう方法ほうほうもありません」
おもひつゝぬればや 人ひとのみえつらん ゆめとしりせばさめざらましを
君きみやこし我われやゆきけむ おもほえず
夢ゆめかうつつか寝ねてか覚さめてか
行いきはよいよい帰かえりは怖こわい 通とおりゃんせ 通とおりゃんせ
もう戻もどれぬ 咲さき乱みだれて
「浅あさいからこそ袖そでは濡ぬれるのでしょう 涙なみだの河かわで身みまで流ながれたと もし聞きいたら あなたを頼たよりにしましょう」
たれゆゑに 乱みだれ染そめにし我われならなくかきくらす心こころの闇やみにまどひにき
あなたの心こころに辿たどり着つく道みちが欲ほしい 誰だれにも知しられぬように 心こころの奥おくまで見みられるように
二人ふたりが結むすばれぬ運命さだめなら 紅くれないの水みずへ沈しずみたい
この世界せかいへ居いても あなたが居いないのなら意味いみがない
雪月花せつげつかの刻とき あなたと結むすばれ 永遠えいえんに続つづく契ちぎりを交かわす
わするなよ ほどは 雲くもゐになりぬとも
そらゆく月つきのめぐりあふまで