あなたの瞳ひとみに その家いえを見みつけた
昨日きのうと明日あしたが テーブルはさんでる
初はじめての道歩みちあるいて そこへ帰かえろう

木洩こもれ日びの中なかで 歌うたを思おもい出だすよ
風かぜを解とき放はなつ 小ちいさな笛ふえになる
梢こずえに残のこる時間じかんが 目覚めざめてゆくよ

初はじめての町まち 初はじめての風かぜ
昨日きのうに出会であう道みち
懐なつかしい窓まど 懐なつかしい歌うた
明日あしたに帰かえる道みち

この指先ゆびさきにひそむ遺伝子いでんしのメモリー
羊歯しだのジャングル
三葉虫さんようちゅうのためいきも
セラミックの街角まちかど
根ねづいた種子しゅしのときめきも

昨日きのうは明日あした 闇やみは光ひかり 偶然ぐうぜんは必然ひつぜん

初はじめての道みち 懐なつかしい道みち
いつもあなたに続つづく道みち

森もりの言葉ことば 樹々きぎの想おもい 胸むねに溢あふれてくる
水みずのように 息いきのように 空そらに溶とけてくメロディー

初はじめてのドア訪たずねて ただいまを言いおう