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ぼくらはゆめてた
ならっただけのステップで なにうたがわずに
はるかなとおくをてた 意味いみなどわかんないまま
ながながみちつづいてた とおくなった

ちょっと未来みらいはなしにつきあってくれないか
たとえばこの地球ちきゅうがあるぐるっとかたむいたとき
ぼくは上手じょうずきみをつかまえてられるかな
そうかんがえるといろんなことがきゅう不安ふあんになるけど

ぼくらははしってきた やすもないスピードで
それぞれの時代じだいえてきた ふとあしめたときえた
つづくはずのみち途絶とだえてた ただくした

おおきな太陽たいようそらしずんでいくような
かすかなおと意識いしきしながら
いまできるかぎ両手りょうてきみかこんでも
たしかなしるべもないまま どこへゆくのか ぼくらは

水面みなもうつれる しずかなつきてる
えそうなのように ふるえるふたりを木々きぎわら
のひかりはいつまでも つちにおいをまとうように
やがて黄金こがねひかあさ

イチゴばたけでふたり かがんでをつないだ
とお記憶きおくのすみに ぼんやりとそんな景色けしきえた

科学かがくただしいと迷信めいしん風邪かぜひいて
ふるえるきみいたまま どっちへゆこうか

ぼくらはこいをしてた わかりあえたスタンスで
きっともっとずっとまえから たしかにとおくをてた
予定よていどおりに偶然ぐうぜん

ついにときじくうしなって
たしてふたりここで出会であえた
途絶とだえたはずのみちつづいてた
ぼくらはゆめてた