ふと目めを閉とじると あの頃ころを旅たびしてる
懐なつかしさに立たち止どまったら
そこはあの場所ばしょ

霞かすんだ面影おもかげ
とても優やさしい人ひと
それだけしか思おもい出だせないの
ごめんね

失うしなった そう思おもってたもの
昔聴むかしきいてた歌うたの中なかに見みつけた

行方ゆくえも知しらない二人ふたりになった
友達ともだちとも言いえない
思おもい出でが消きえたらいなくなるのね

いつかの約束やくそく
あなたを待まつ夕暮ゆうぐれ
恋こいや夢ゆめがすべてに思おもえたあの頃ころ

遠とおざかり戻もどれない岸辺きしべ
見みえてたものが見みえなくなるばかり

行方ゆくえも知しらない二人ふたりになった
特別とくべつにもなれずに
いつの日ひか忘わすれて消きえてゆくのね

失うしなった そう思おもってたもの
今いまになって そっと光ひかるけれど

行方ゆくえも知しらない二人ふたりになった
友達ともだちとも言いえない
思おもい出でが消きえたらいなくなるのね