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よみがな
まぶしいくらいひかってる黄昏たそが
ぼく上着うわぎすそをつまんで 微笑ほほえきみ
いたら 目線めせんのちょっとした
物語ものがたりおとててはじまりをげている

どうすればい?
ぼくこころすぶって あたまなかくして
たとえきれないほど きみきだよ
なんいろぼくらはまってくんだろう
きみとのつぼみは まだかせず
大事だいじそだててたい

突然とつぜん きみなみだをこぼしても
そらあおさと黄色きいろいタンポポ
そのままにうつしている
不思議ふしぎなくらいにんでる水溜みずたまり
ける言葉ことば 見付みつけられず
ただあたまでるだけ

どうすればい?
きみとの距離きょりちぢめたい
わらうだけの毎日まいにちじゃなく
きたいくらいの日々ひびえてこう
どんなふうぼくらはまってくんだろう
きみとのつぼみは まだかせず
大事だいじそだててたい

やぶれたノートのはし
ただ「きだ」ってつづった
ガラスまどとおけた
オレンジいろまぶしかった
きみなにわず はにかんで
したいて ただ うなずいた

物語ものがたり途中とちゅういま まぶたをじるよ
あたたかいつぼみ

いつのにかくだらない毎日まいにちって
きらめく世界せかいひろがった
いまさらどんなきみだってきだよ
あるがままでぼくらはまってくんだろう
かがみ存在そんざいなら
このまま大事だいじそだててたい
とおくにはるかぜかんじながら