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踏切ふみきりこうがわひろがる
都会とかい景色けしき ぼんやりとしばらながめてた
気付きづかないうちに すこしずつあきめいている
高層こうそうビルの谷間たにまかぜ
すこつめたいよ

街路樹がいろじゅとはちがいろしたがあって
とお故郷こきょうかぜはこんでたのかな

このおもいだけが ずっと
あたまめぐって
このまち人々ひとびともみんなやさしいから
心配しんぱいしなくてい」って
方角ほうがくらないそらながめても
こえるはずはないけど

かぞれないおもよみがえ
薄紫うすむらさきたかそら ながびる影法師かげぼうし

とおくでいているかぜぼくらをんでいる
かずにこらえても なみだ途切とぎれない

部屋へやかべかった
カレンダーをまためくっている
むかしよりもはや時間じかんすすむから
見違みちがえるほどぼくらがわっていたって
かぜたびもどしてよ

またおも弱音よわね
だれこえないところまでばすよ

このおもいだけが ずっと
あたまめぐって
このまちぼくらは大人おとなになってくよ
見違みちがえるほどに もしもわってっても
かぜおこるな
わすれやしないよ いつも
どんなぼくらになろうとも