ドアを開あけ僕ぼくは歩あるいた 街まちを目指めざして
靴底くつぞこは土つちをくり返かえし 踏ふんでいたよ
隣となりの飼かい犬いぬが僕ぼくを無言むごんで見みてた
妹いもうとは乗のれない自転車じてんしゃに乗のろうとしてた

ポーチに蠅はえがきてる 食たべ物ものを求もとめ
網戸あみどの向むこう側がわに座すわる老婆ろうば
虹色にじいろの飛行船ひこうせんが流ながされて行ゆく
乗客大慌じょうきゃくおおあわてさ 何なにか笑わらえるよ

Black Jenny Black Jenny 気きのふれた大人おとなたちが
Black Jenny Black Jenny 今日きょうもゲームにとりつかれてる

桜さくらが散ちり始はじめてるよ なんて綺麗きれいなんだ
白しろいバスが白しろい丘おかの上うえの真まん中なかに止とまって
かわいげな小鳥ことりたちを 青空あおぞらに放はなした
白人はくじんがやって来きて 全部撃ぜんぶうち殺ころした

Black Jenny Black Jenny 世界せかいを動うごかしているのは
Black Jenny Black Jenny 愛あいじゃないっていうことか
Black Jenny Black Jenny 奴隷どれいの気持きもちはいかが
Black Jenny Black Jenny 声こえ 砂漠さばく サソリ 未来みらい

太陽たいようさん僕ぼくは何なにのために生うまれてきたの
人ひとはみんな幸しあわせになってなにがしたいの
短みじかい命いのちなのさ人生じんせいなんて
綺麗きれいな夢ゆめを見みたらそう思おもえたよ

隣となりの飼かい犬いぬが僕ぼくを無言むごんで見みてた
妹いもうとは乗のれない自転車じてんしゃに乗のろうとしてた

思おもい出ではポケットの中なかにしまっておこう
楽たのしい事ことばかりを考かんがえなくちゃ
Black Jenny Black Jenny 世界せかいを動うごかしているのは
Black Jenny Black Jenny 愛あいだと言いおう

ドアを開あけ僕ぼくは歩あるいた 街まちを目指めざして
靴底くつぞこは土つちをくり返かえし 踏ふんでいたよ