今いままさに飲のみ込こまれてく 千年せんねんの瞬またたきは
止やまない雨あめの暗幕あんまくに閉とざされ やがて消きえようとしてる

生いきてきた証あかしが欲ほしい 愛あいしたあなたの
目めの裏側うらがわに私わたしの残像ざんぞうが 永久えいきゅうに残のこって欲ほしい

やがて水みずが引ひいて あなたはまた呼吸こきゅうをする
赤茶あかちゃけた大地だいちに立たつ マライカよ地ちに増ふえよ

何度なんどとなく洗あらい流ながされて ふたたび背負せおう終おわらないStory
はるかな次つぎの千年せんねんの 朝あさが明あけて行ゆく

何度なんどとなく手放てばなしてきた 悲かなしみの果はて静しずかなる大地だいちには
今度こんどこそ夢ゆめが咲さくように そして消きえぬように

私わたしは知しっていたかのように 千年せんねんの臨終りんじゅうを
この目めで最後さいごまで見届みとどけるから 瞬まばたきひとつせずに

すべては陽炎かげろうのように 愛あいしたあなたも
抱だきしめられたその感触かんしょくさえも ここにはとどまれない

木々きぎのざわめきや 鳥とりの声こえも今いまは何なにも
聞きこえない 大地だいちの歌うた マライカよ震ふるわせて

ガイヤの涙なみだに溺おぼれてた 罪深つみぶかき者もの おごれる情熱じょうねつの
最後さいごの炎ほのおが立たち上あがり やがて消きえてゆく

何度なんどとなく洗あらい流ながされて ふたたび背負せおう終おわらないStory
はるかな次つぎの千年せんねんの 朝あさが明あけて行ゆく

O……