文字サイズ
よみがな
あこがれはそっとねたみにまる
ぼくら あまりにとおすぎる

ぼく視線しせんをずっとらせずにいる
岸辺きしべきみている

そよぐ水際みずぎわをすれすれにんでゆく
そのまぼろしがギラギラとなみかぶ
すくったとしても すぐにこぼれてしまうだろう

声上こえあひびかせ きみまで ふるわせ

そのはねなつかしている
褐色かっしょく陽射ひざしを

ふかもりおくきみえていく
湿しめはだ スコールが

ぼくはふらふらとかげ
きみかぜをもひらひらとえてゆく
まとわりつくあせは まるではじめたろう

おとあめ すべてを ながして

声上こえあひびかせ きみまで ふるわせ