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とぼけてる天才てんさいは望遠鏡ぼうえんきょうで昨日きのうを覗のぞく
僕ぼくはといえば確たしかに一枚いちまいちぎって丸まるめるだけ
「キャンバスはもう白しろくないです」
完成図かんせいずの見みえない左目ひだりめ 境界線きょうかいせんで以もって区切くぎる
そうするうちに気付きづけば見みたことない歌うたのビー玉だま
そのまま背中せなかは透明度とうめいどを増まして
ここまでだ、って線せんを引ひかれては
続つづきはずっと白紙はくしになってる
無口むくちな灯台とうだいのサーチライト
何処どこへ行いったの?また会あえるかな
カナリアに似にた声こえで曖昧あいまいな空気くうきに伝つたえてく
響ひびく、遠とおく、カリフォルニアにさえも初夏しょかの風かぜが吹ふく
君きみは固かたまった世界せかいをメロディーに変かえた
七色強なないろきょうに溶とけて混まざっては
あともう少すこしで届とどいていたのに
静しずかに動うごき出だすサーチライト
何処どこへ行いったの? また会あえるかな
雨あめが止やんだから少すこし喉のどが渇かわいている
ためらいがちの日曜日にちようびは
投影とうえいでごまかしているんだ
とぼけてる天才てんさいの鐘かねの音ねが鼓膜揺こまくゆらして
僕ぼくはといえば無意識むいしきの空間くうかんを漂ただよっている
ここまでだ、って線せんを引ひかれては
続つづきはずっと白紙はくしになってる
無口むくちな灯台とうだいのサーチライト
何処どこへ行いったの? 何度なんども繰くり返かえす
このままずっと明日あしたを待まっても
ごめんね、きっと、君きみには届とどかないだろう
悔くやしいけど物語ものがたりは一ひとつだけ終おわった
僕ぼくはといえば確たしかに一枚いちまいちぎって丸まるめるだけ
「キャンバスはもう白しろくないです」
完成図かんせいずの見みえない左目ひだりめ 境界線きょうかいせんで以もって区切くぎる
そうするうちに気付きづけば見みたことない歌うたのビー玉だま
そのまま背中せなかは透明度とうめいどを増まして
ここまでだ、って線せんを引ひかれては
続つづきはずっと白紙はくしになってる
無口むくちな灯台とうだいのサーチライト
何処どこへ行いったの?また会あえるかな
カナリアに似にた声こえで曖昧あいまいな空気くうきに伝つたえてく
響ひびく、遠とおく、カリフォルニアにさえも初夏しょかの風かぜが吹ふく
君きみは固かたまった世界せかいをメロディーに変かえた
七色強なないろきょうに溶とけて混まざっては
あともう少すこしで届とどいていたのに
静しずかに動うごき出だすサーチライト
何処どこへ行いったの? また会あえるかな
雨あめが止やんだから少すこし喉のどが渇かわいている
ためらいがちの日曜日にちようびは
投影とうえいでごまかしているんだ
とぼけてる天才てんさいの鐘かねの音ねが鼓膜揺こまくゆらして
僕ぼくはといえば無意識むいしきの空間くうかんを漂ただよっている
ここまでだ、って線せんを引ひかれては
続つづきはずっと白紙はくしになってる
無口むくちな灯台とうだいのサーチライト
何処どこへ行いったの? 何度なんども繰くり返かえす
このままずっと明日あしたを待まっても
ごめんね、きっと、君きみには届とどかないだろう
悔くやしいけど物語ものがたりは一ひとつだけ終おわった