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はなやいだまちひと時忘人ときわすれびと
くれないいろいろどられたかべ にして
いしひとなどもくれず だれ
ふるびたつるぎ 右手みぎてちいさくいのささ

ながきにわたいくさわりをげたというのに
彼等かれら何処どこにいる
いまみどりひとつえぬたたかつづけているのだろうか
ぼく彼等かれら

うごいていたときまった 僕達ぼくたちたしかに其処そこにいた
かぜいだ もうとどかない いのりは泡沫うたかたくよう
こえていたこえはもうえない障壁かべえずさえぎられ
つながっていたいとからまり ぼくはただうごけず此処ここにいる

しずあかつきかなしげにかぶ
ときられたまま かえして

ともささ力合ちからあわせたたかつづけてきた
彼等かれら何処どこにいる
いまかぜかわいたたたかつづけているのだろうか
ぼく彼等かれら

たたかってきた記憶きおくがあった 背中預せなかあずけてた仲間なかまがいた
このまちにはぼくだけがいる あの見慣みなれたかお今何処いまどこ

クシテタ さがシテタ
トテモ大切たいせつナコトヲ…
ぼく此処ここにいる意味いみ

うごケナイ ソノ理由わけ
ぼくダケガちがッテイル
ずっとさからいつづけてきたこと

まっていたずっとまえから なにひとつこえなくなってた
左胸ひだりむねてる ぼく心臓しんぞうは もう
うごカナイ

うごいていたときまった おなじようにぼくまってた
かぜいだ もうとどかない 涙無なみだなこえいてた
にぎめた一振ひとふりのつるぎ 此処ここがきっとぼく居場所いばしょだと
だれひとり気付きづくことなく ときわすれただ彼等かれら