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よみがな
夕暮ゆうぐれの坂道さかみちおおきな背中せなかある
グローブをいた左手ひだりて 皮革かわにおいがのこ

どんなに加減かげんしても あなたのたまはやくて
ごしぼく茶化ちゃかして 永遠えいえん微笑ほほえんだ

元気げんきらしてるか?」と
かれた手紙てがみ たび
ひとりでこらえたなみだたち まらなくなるよ

ぼく年頃としごろにはもう あなたは家庭かていきず
まもるものがあるつよさに ぼくはとてもかなわない

ごめんね この口唇くちびるうそだれかを傷付きずつけるけど
いつものやさしいぼくしかってください

元気げんきらしてるか?」と
かれた手紙てがみ えてゆくため
今度こんどは「元気げんきだよ」とつよ返事へんじくから