(午後ごごの曳航えいこう)
黄金色こがねいろの
水面みなもが立たつ
四時よじを過すぎて
日ひざしは影かげを
永ながく曳ひいてく

(陽ひが消きえてく)
私あたしはまだ
あなた憶おもい
七時前しちじまえの
離はなれてしまう
心こころが儚はかない

愛あいされて生うまれ 愛あいされてきた 愛あいを感かんじて 探さがしてみた
愛あいに傷きずつき 愛あいに震ふるえ 愛あいの涙なみだを流ながす事ことになった

(闇やみの中なかで)
時間じかんがまた
戻もどるように
零時れいじが過すぎ
あなたが誰だれか
問といかけてしまう

(朝陽あさひを待まって)
藍色あいいろした
深ふかい闇やみが
少すこし碧あおを
帯おび始はじめてる
再生さいせいの時ときに

愛あいされて生うまれ 愛あいされてきた 愛あいを感かんじて 探さがしてみた
愛あいに傷きずつき 愛あいに震ふるえ 愛あいの涙なみだを流ながす事ことになった